(会場風景-1)
(会場風景-2)
(作者)
「秋山美晴・生け花写真集」
【¥1,080】
花の美しさに惹かれ人は花をいけるのか、自己の表現として花をいけるのか。
今回の個展に向けて、妙に「利休」は何を思い侘び茶をたて、花をいけたのかと気になりました。
奥深い茶の世界、侘びとは「詫び」なのだと、ある方の本に記されていました。
詫びて茶を頂く。
残念ながら私はその本質を完璧には理解出来ないのですが、宇宙や自然に感謝をしながら、頂き・暮し・また頂く、と思えました。
生活という日常に、どんなに美しい花を飾ろうとも、「暮らし」と「自然」は、時として安全と驚異の関係でもあります。
頬を撫でる風の心地よさを求めながらも、台風の驚異に怯え頑丈な家を求める様に。安全で快適な「暮らし」に、安全な方法で「自然への回帰」の本能が花を欲するのかもしれません。
秋山美晴